血糖値を下げるサプリ

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田中内閣になる。強風。
『朝日』にやるもの書きはじむ。少し神経質にてよく進まず。
 苅田さん来。Y、しきりに写真をうつす。 十五銀行休業す。
 春の嵐。白い梨花、青ずんで来たポプラーの若葉、鉛色に光り今にも雨になろうとする空。
 パッショネートな嵐し。関さんと男の子、自分、三人半づれにて那須に来る。小松屋。
 時候の故か元来た那須と違って居るので変な心持。
 四階の隅の部屋、
 子供一人居ると、こうも賑やか、且つ目まぐるしいものか。迚も暖か。お話にならず、湖月園へゆくと云って出、途中、右手の芝丘に登って日向ぼっこをする。かえると、カルピスを盛にのむ。
 春リンドウの小さい花。
 まだ早春の山に白く目立って居るコブシの花。
 先、大変美しいと思った見晴し台の下のブッシュ、皆きりひらいて学校が立って居る。
 一種の哀感あり。、閉口し、明日かえってくれね、たのむよ、随分辛棒して居るんだから、と云う。無理なし。
 然しかえりたくもなく、切なく、苦笑す。関さんと子供と自分帰京。
 林町にまわって泊る。

 

 どうしようか、又戻ろうか、こちらで仕事して行こうか思い迷ったが、迚も落付けず。戻る決心をする。 十一時いくらかので立って来る、天候余りよくなし。
 Y、待って居たのに、苅田さんのロシア語の先生のこと、ちゃんとしなかったと云っていきなり怒る。
 自分、がっかりし、こんなに思いつめて来たのにと涙を出す。昨夜よりYぽんぽの工合わるし。五色にはどうしてもゆけず、自分一人九時のでかえる。
 汽車すいて居たが眠し、新聞二つよんだだけで眠る。
 上野より林町へ。
 咲枝来て居た。母上、三越へゆくところで、しきりに干鱈のうまにを食べて居られる。出かけるとき「じゃ咲枝ちゃん左様なら、かえったらどうぞお姉さんによろしく」一寸もゆっくりせよと云わず。自分気の毒と思った。これで咲枝国男のフラウ〔妻〕になるのであったらこまったものだ。――然しそうなるに違いないが。――
 林町へ泊る。珍しく愉快に喋った。八時すぎYからアス三時でカエリタイと云って来る。